#03:売却益30万円。学生時代にサービスをイチから作る

No.02 好奇心に従って生きる。ヤフー天才エンジニアの次の挑戦

元ヤフーエンジニア起業家、東山さんのインタビュー#03です!
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阪大でも相変わらず色々挑戦

– 阪大ではどんな学生だったんですか?

和歌山から大阪に出てきて、初の一人暮らしでした。
親の管理からも解き放たれ、元々性根の不真面目が爆発しましたね。笑

The大学生みたいな感じでした。
アカペラサークルに入って、麻雀にハマり、家庭教師のバイトで金を稼ぎ・・・。

変わった事と言ったら、剣道を始めたことですかね!
前回少し述べた、国盗り物語の影響で。
戦国時代好きだったんで、剣道やってみようかと。
武士の心がわかるかなって。
道場に入ったんですが、続かなくてすぐやめちゃいました。笑

興味本位でボクシングなんかも体験入学しましたね。
こっちもすぐやめちゃいましたけど。笑

抽象的な話ですけど、”これやればこういう事がわかるはず”、とか”こんな感じの経験が積めるはず”とか、理想持って新しい事を始めるんですけど、それが得られないとすぐ飽きちゃうんです。

なので、ハマれるか、飽きちゃうか判断するためにも、この頃はとりあえずやってみる主義でした。

おかげでこの頃はかなり単位落としましたね!笑

東山さんと佐久間さん
東山侑真|Yuma Higashiyama(写真左)。2015年に大阪大学大学院情報科学研究科を修了し、アライドアーキテクツ入社。2017年2月にヤフーに転職、飲食店予約サービスのデータ分析等を担当し、同社トップクラスのスピードで昇進。ヤフー同僚の佐久間氏(写真右)と共に、2018年8月に同社を退職、フリージア株式会社を創業。

Webサービスは独学で学ぶ

– そうだったんですね!笑 とは言え、情報工学という阪大入った目的は果たしたんですか?

授業とは別だったんですけど、前回お話した通り、中学生の頃に裏掲示板を作った経験があり、Webサービスやりたかったので、その勉強はしてました。

PHPと、CGI(今はあまり使われていないと思います)を勉強してました。

そして大学2年の時、サービス開発に挑戦する事になりました。

アカペラサークルが同じだった、同じ学部の別の学科のやつだったんですが、彼が”新しいサービスを自分で作りたい!”と語っていたんです。
僕はそれ聞いて”めっちゃええやん!面白そうやし、やろうぜ!俺サイト作れるし!”と声をかけたのが始まりです。

”お金稼ごう!”という不純な動機で、Webサービスで不労所得作ろうぜ!っていうのがモチベーションでした。笑。
当時は無知で、Webサービスは一度作ってリリースすれば勝手に回ると思ってたんです。

とにかくサービスを作ってみたかった

– めっちゃ面白そうですね!どんな感じで開発進んだんですか?

大学生向けのSNSを作ろうと思ったんです。
これが大学の2年生の半ば、9月くらいです。
でも二人で計画を作っていも、成功するイメージがあまり沸かなくて。

”ちょっと俺、勉強してくるわ”って相方に言って、東京までビジネスコンテスト見に行ったんです。

TRIGGERという、学生がビジネスプランを作って投資家にプレゼンするイベントです。
実はこれがキッカケで、後ほど僕はTRIGGERの運営に参画します。

TRIGGERで色々ビジネスプランを見た後、市場とか顧客が重要なんだなと学びました。
それで考えを変えて、海外で流行っているものを日本で再現しようと思ったんです。
今思えばタイムマシン経営ってやつですね。
海外で実績あるものなら、日本でも成功しやすいだろうという考えでした。

※”タイムマシン経営”とは、海外(主に米国)で流行したサービスを日本で展開する事。米国は日本より5~10年進んでいると言われており、”未来(米国)を先取りして日本に持ってくる”戦略の立て方であるため、タイムマシン経営と名付けられた。ソフトバンクの孫正義氏が提唱。

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そして色々調べる中で、”海外ってハンドメイド流行ってるやん!”って事に気づいたんです。

それで、調べてみた所、日本だと、ブログとか、Mixiの小さいコミュニティとかにハンドメイド市場が分散していて、”この市場行けるんちゃうか?”と。

そしてハンドメイドのオークションサイトを作ったんです。

2年の1月に2人で合宿して、一気に作り上げ、大学2年の3月にリリースしました。

この1ヶ月はどんどんサービスが出来上がっていくのがめっちゃ楽しかったです。
相方とは馬があって、喧嘩する事もなく、お互いに信頼しあって”ここは任せた!”みたいな感じだったんで、めっちゃ進むの早かったです。

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リリースするも・・・

– 学生ながらリリースまできちんと進めたんですね!

リリースしたっちゃしたんですが、運用するという発想がまったくなく、サービスをリリースすれば勝手に儲かるもんだと思ってたんです。

ハンドメイドのオークション自体は、CtoCで制作者がサイト上に写真をアップして、欲しい人が入札する形式にしていて、特に管理しなくても良い仕組みだったんです。

どうやら目の付け所は悪くなかったらしく、リリース1ヶ月後、3年の4月くらいには、ユーザー数が300~500人くらいは集まってました。

漠然と、ユーザーの取引自体に課金するのではなく、広告で稼ごうと思ってたんですが、特に思っていただけで何もしなかったですね。笑

ビジネス的な視点が全く無かったですね。

リリースから一月たち、3年生になると、相方は勉強が、後で詳しく触れますが、僕は別の活動で忙しくなり、サービスは放ったらかしでした。笑

2人共サービスを作ってリリースする事に満足してしまって、その後モチベーションが続かなかったですね。
ハンドメイドも、海外で流行っているからやってみようくらいの気持ちで、特別な思い入れがあるわけでもなかったですし。

そして相方から、3年の6月くらいにサイト売却しないかと言われ、快諾しました。

サイトキャッチャーというプラットフォームに出品し、最終的に30万円くらいで売れました。

今思えば、アクティブユーザーが300~500人いて、ユーザー間コミュニケーションできる機能までついたちゃんとしたサービスだったので、だいぶ安売りした感あります!笑

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今思い出しても落ち込む東山さん

当時は大学生が作ったサイトに値段がついた事にびっくりしてたんですが、惜しいことをしました。
今ならもっと高く売れたのに。。。笑

アイデアを、仲間と形にする事の楽しさに気づいた

– この経験は今も活きていますか?

そうですね。
人生初めて自分で作ってリリースしたサービスだったので、大きな経験でした。

やっぱり僕は自分でアイデアを考え、それを実現するのが好きだなと思いましたね。

それと、仲間と一緒に作り上げる事が好きなのも、この経験が大きいかもです。
小学生の頃から仲間内でワイワイ盛り上がるのは好きだったんですが、サービスを作るという経験でも、チームで働く事の楽しさを感じた瞬間でした。

僕は、何かアイデアを考え、仲間と一緒に作り上げる事が好きなんですが、その源流の一つはここにあるかもしれません。

ここでもう一つ学んだことがあるんです。
それは、事業をつくるなら、技術だけではダメで、ビジネスのことよくわかっている必要があるって事です。

先述の通り、ハンドメイドオークションサービスの際は、TRIGGERを見に行き、ものすごくライトにビジネスの勉強はしました。
そして、市場とか顧客とかを見る事が重要なんだなと学んで、ハンドメイドオークション立ち上げに至ったわけです。

でもやっぱり本当に儲かるビジネスの仕組みはよくわからなくて。
それを学びたいと思ったのもこの経験が大きかったですね。

”サービスを作りたい”から、”ビジネス・事業をつくたい”に、明確に僕の好奇心の幅が広がった体験でした。


#00:好奇心を追い求める人生を貫く。元ヤフートップエンジニアの次のステージ
#01:神童であり、悪ガキ。気になったことは何でもやった
#02:センター試験に大失敗!そして気づいた好奇心
#03:売却益30万円。学生時代にサービスをイチから作る
#04:好奇心の矛先は、ビジネス・起業へ。学生団体で学んだ事
#05:仲間とともにビジネスをつくる。失敗も糧にする
#06:一年越しのSNS成功を機に、学問の道へ
#07:将来を見据えつつ、今やりたい事を両立する魔法の判断軸
#08:心の声を信じて好奇心を、貫く