河野涼

#06:選択肢を探せ。我慢するな。やりたい事を自分のペースで。

No.01 日本の伝統工芸を世界に。挫折を乗り越えた若手起業家の挑戦。

日本の伝統工芸を世界に発信するメディア、meets newを経営する若手起業家、河野さんのインタビューの#06です!
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相方と出会って独立へ

– ご自分の領域を見つけた後はどうされたんですか?

2017年の9月に大型コンペに勝って成功し、自分の領域が伝統工芸を世界に広める事だと気づいた後も、しばらくはJapan Made事業を率いていました。

その中で、もっと伝統工芸をうまく広める手段はないかと考えていたんです。

Japan Madeは動画メディアなので、情報の発信はできても、直接的に職人さんに影響を与えることは出来なかったんです。

多くの職人さんと触れる中で、販路・跡継ぎ・道具の3つが彼らにとって大きな課題である事を知りました。

その中でも販路は直接的に収益につながるところです。

職人さんは地方に居る事が多く、マーケットの大きい都心部への販売チャネルを持っていなかった。
また、当然ですが海外への販路は更に難しい。
それではいかに動画で広めても、実際に消費者が作品を手に取る機会は限定されます。

この課題を解決しないと職人さんたちの作り出す文化を持続可能な状態にできないと考えました。

それから、なんとかして販路を増やす事業ができないものかと考えていました。

河野涼
河野涼|Ryo Kawano。明治大学商学部卒業後、新卒でオプト入社。社会人3年目の2016年には新事業としてJapan Madeを成功に導き、2018年に独立。現在はmeets newを経営。河野さんのTwitterはこちら

– それで独立されたんですか?

いえ、当時は独立するほど、決意は固まっていませんでした。

後に共同創業者になる、相方に出会ったのがキッカケです。
友人からの紹介でした。
面白いやつがいるから会ってくれと。

相方はアメリカの大学でマーケティングを専攻しており、卒業後は日本のネット系ベンチャー企業に在籍し、海外展開に携わっていました。

後ほど触れますが、日本の教育に対する失望や課題感で意気投合しました。
彼は高校卒業後、日本の教育に失望してアメリカの大学に進んだ経緯があります。

お互いのやっている事や関心事をシェアしあい、僕の日本の伝統工芸を広めたいという想いや、背景やストーリーの重要性について意気投合ました。
そして、最終的に二人で独立することにしたんです。

– 弾丸ですね。笑

そうでしたね。笑
それだけ気が合ったんです。

2018年3月にオプトを退社し、2018年5月に、合同会社meets newを創業しました。

今では、このmeeets newでも、クライアントがついてきて、徐々にビジネスが大きくなってきています。
自分のペースで、自分と周りの幸せを考えて働くポリシーを貫いたまま、うまくやれています。

この調子でどんどん日本の伝統工芸を世界に発信していきたいと思います。

教育に携わりたい

– 少し話変わりますが、学生との繋がりは未だに深いんですか?

はい。
明治大学商学部のゼミに講師として参加したり、慶應大学で公演したりしています。

ありがたい事に、ちゃんと役職も頂いており、母校の明治大学からは”明治大学商学部外部専門家支援委員”、慶應義塾大学からは、”慶應大学商学部牛島研究会アドバイザー”として活動しております。

先程も少し触れたんですが、実は僕、日本の教育大きらいなんです。

キッカケは、高校受験にさかのぼります。
#01の時、スポーツ推薦で公立のサッカー強豪校に落ちた話です。

実はこの時、僕が落ちた理由はその高校のサッカーの推薦枠は、地元のJリーグユースチーム出身者で全て埋まっていたからなんです。

それだけでも出来レースで気に入らないのに、更に失望したのが、僕の担任の先生がそれを事前に知っていた事です。
しかも、スポーツ推薦の枠ではなく、小論文の枠ならほぼ確実に受かったと言う事も教えてくれませんでした。

母が学校に怒鳴り込んだ時の担任の言葉は忘れません。
”河野くんには挫折を味わってほしかった”って言ったんです。

何いってんだこいつ。って感じでしたね。
挫折って人から意図されて味わうものではないじゃないですか。
自分が努力しても届かないとか、結果的に挫折を味わう事があっても、意図して味わわせるものではない。

そんな失望があったんです。

– そんな事件があったんですね

日本の教育って、選択肢が他にある事やその中身をちゃんと教えてくれないなって思ったんです。

就活の時、僕は運良く友人のおかげで目が覚めましたが、初めは見栄重視のミーハー就活でした。
もしそのままミーハー就活を貫いていたら、多分僕は本当に自分がやりたい事もわからず、退屈に毎日を過ごしていたかも知れないと思います。

僕がこれまで後悔しない選択をしてこれたのは、周りの助けが会ったことはもちろんですが、”自分がやりたい事”や”自分が大切にしている事”をちゃんと考えてきたからだと思うんです。

でも今の日本の教育は、この自分の軸を考え、選択肢を探し、吟味して決めるという大切な事を教えられる人が少ないと思うんです。

だからこそ僕は教育に関心があるんです。
将来は河野ゼミをやりたいとさえ思っています。

やりたい事を整理し、様々な選択肢がある事を知って欲しい。
自分の頭で考えて決め、後悔しない選択をしてほしいと思って活動しています。

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大学で講演する河野さん

選択肢を探せ。我慢するな。自分のペースで頑張れ!

– ちょっとフライング気味になってしまいましたが、最後に学生さんへのメッセージをお願いします

僕からのメッセージは3つです。

選択肢を探せ。我慢するな。自分のペースで頑張れ!です。

選択肢を探せ。

まずは自分は、何がしたいのか?何をしている時幸せなのか?楽しいのか?をとことん考え、自分の目的意識を明確にしてください。

そうすれば、自分の軸が出来上がります。

そして、周囲が言うミーハーな選択肢だけでなく、自分の本当にやりたい事、軸に合った選択肢を探しましょう。

思っているよりも選択肢というのはたくさんあるのです。
何も商社に行く事、広告代理店に行く事、金を稼ぐ事だけが成功ではありません。
成功は人の数だけあります。

あなたが本当にやりたい事ができる事、それを通じて幸せを感じられる事こそが成功なのです。

我慢するな。

自分の欲、感情を押し殺す必要は全くありません。

僕は自分の感情を押し殺して仕事をし続け、家族に心配をかけてしまいました。
それに気づき、取り戻せたから良かったものの、もし仮に電話の事件がある前に交通事故等で家族がなくなっていたら、二度と親孝行をする事はできなくなっていました。
そうしたら僕は悔やんでも悔みきれません。

やりたくない事はやらなくてもいいんです。
自分の感情に正直に生きましょう。

無理に我慢しない人生のほうが絶対幸せです。

自分のペースで頑張れ!

最後に、この2つはどのタイミングで気づくかは個人差があります。
また、目標も人によって違います。

上2つは心の片隅に置きつつ、自分のペースでやるのが重要です。
人と比べても仕方ありません。

自分が幸せだと思えるよう、自分のやり方で、自分のペースで頑張ってください。

– 僕自身も参考になる、とても興味深いお話、誠にありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

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おわりに

熱のこもったインタビューで、長文にもかかわらずお付き合いいただきありがとうございました。
いかがでしたか?

若くして起業するという意思決定を出来る方は、河野さんのようにとことん自分と向き合い、自分の芯を明確に自覚していらっしゃる方が多いと感じます。

現時点で本気で取り組む事がまだ明確でない場合、まずは自分の中の情熱や大切にしていることが何なのか、徹底的に掘り下げてみてはいかがでしょうか。

あなた自身の情熱を見つけるキッカケになれば幸いです。


#00:日本の伝統工芸を世界に。挫折を乗り越えた若手起業家の挑戦。
#01:将来の夢は金持ちになること。漠然と社長になりたかった。
#02:社名や規模は意味がない。就活はやりたい事を考え抜いた
#03:オプトで最初の挫折。やりたい事が出来ないときの対処法
#04:オプトでいきなり新規事業。ぼろぼろになって気づいた事
#05:ついに掴んだ、”自分の領域”
#06:選択肢を探せ。我慢するな。やりたい事を自分のペースで。