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留年マスターが送る、留年回避の禁じ手(2/2)

はじめに

本記事をご覧になっている留年しそうなあなたは、既に説得する教授の優先順位をつけ、且つ全教授とのアポどりは終わっているはずです。

もしまだであれば、前編の留年マスターが送る、留年回避の禁じ手(1/2)をご覧ください。
必ずあなたの留年回避のためになるので、しっかりと読んでから、本記事に移ってください。

さて今回は、実際に教授に会うまでの準備と、会った際のコミュニケーション、番外編留年回避術をお伝えできればと思います。

番外編の方は、正直留年回避できる確率がもの凄く低いので、「こんな方法があるんだ」程度に見て頂ければ幸いです。

特に重要なのは、教授に会うまでの準備です。

人を説得するのは、難しい

筆者は元々外資のコンサルティングファームの事業再生部門でお仕事をしておりました。
一言でいうと、”人と交渉し、人を説得しまくる”ような仕事です。

この仕事の中で、筆者が留年した時に経験した、教授を説得する難しさを改めて思い出しました。
“人を説得する”という事は、改めてとても難しいのです。

特段準備なく人を説得できたことは、一度もありません。

重要な取り決めをする、たった60分の経営会議のために、毎週”100時間かけてつくった資料”で説得を試みていました。

またそれに加えて、経営会議の前には、クライアントの社長をはじめ、経営企画部長、営業部長、マーケティング部長、各部の担当者、サードパーティの取締役の方々、自身の上司・同僚、すべての方に説得を試み、事前の了承を得た上で臨んでおりました。

それだけしても、当日の経営会議で誰かしらが”やはり少し納得がいかない”ということで、すべておじゃんになることも少なくなかったです。
それぐらい”人と交渉し、人を説得する”ということは、難しいのです。

ただ今回は、他に利害関係者がいない教授に対しての説得であり、いくらかはマシになるかもしれません。
それでも難しいということは変わりませんので、肝に命じておいてください。

事前準備こそ勉強する

さて、前編で教授にメールした際に、下記のような文面を残してますよね?


一方で、期末試験では、浅くしか出題されませんでしたが、〇〇の分野については個人的にもう少し深く学びたいという気持ちがあります。

そこで〇〇につき、少しわからない部分がございますので、直接ご質問できればと思い連絡いたしました。


そうです。
既にお気づきかもしれませんが、期末テストがそもそもできていないのに、更に深い質問をしなければいけないのです。

「え?今からまた勉強しなきゃいけないの?」と思いますが、その通りです。
留年を回避するには、それなりに努力しなきゃいけないのです。

仲間たちが夏休み又は春休みで楽しんでいる中、あなたはひたすら勉強しなくちゃいけません。

ただ、質問する分野は自分で決められます。
“テストで出題された分野で且つ一番自身が理解できている”分野にしてください。

一番やりやすい方法は、類題を3つぐらい自分で作成し、その回答を用意することです。
この回答は、正解である必要はありません。
それを質問するという体裁でアポイントを取っているので、分からないところは教授に聞けばいいのです。

さあ、ではさっそく勉強して、類題を3つ作成し、自分なりの回答を作成してください。

まだだ、まだ慌てる時間じゃない

類題と自分なりの回答だけではまだ準備が足りません。

これでは、メールの通り、ただの勉強分からないところを聞きに来た学生になります。

先のメールは、教授の期待値をコントロールするために、投げたメールです。
期待通り動いてたら留年します。

一度落ち着いてから、本記事を読み進めてください。

“期待値”をコントロールする

社会人になると、期待値コントロールという言葉をよく使います。

これは、お客さんに自分たちのサービスの”期待度”なるものを、予め合意しておいて、その”期待度合い”を上回るようなサービスを提供することで、顧客の満足度を向上させるようなことを言います。

小難しい話をしましたが、要は“思ってたよりスゴイ!”って相手に思わせることが重要です。

例えば、めちゃくちゃ外観が寂れている飲食店に入った時に、意外と内観が清潔で、しかも接客も良く、料理が美味しいお店ってありますよね?

それでお会計時は、思ってたよりも安いみたいな飲食店。
やっぱりそんなお店は、また来たいなと思ったりしませんか?
これは、あなたが外観だけ見て抱いた、その飲食店への”期待値”が実際より上回ったから、その飲食店にもう一度行きたいと思わせているのです。

もちろん逆のパターンもありますよね。
外観が凄く良くて、良さそうなお店かと思ったら、料理提供は遅いし、そんなに美味しくもない・・・。

これは逆にあなたの”期待値”より実際のサービスの質が低かったため起こり得る評価です。
したがって、今回は教授のあなたに対する”期待値”をコントロールすることで、あなたの評価を上げにいきます。

今回教授は、あなたのことを、「テストが終わったにも関わらず、勉強の分からないところを質問に来る、少しだけやる気のありそうな学生」として見ています。

この“少しだけやる気のありそうな”というのが、現在の教授のあなたに対する期待値です。

では、この“少しだけやる気のありそうな”という評価を、“めっちゃやる気のある”に変えていくことで、教授の期待値を上回り、結果評価に繋がりやすくなります。

では何をすれば良いのでしょうか?

全13~15回の授業内容の課題レポートを”手書き”で書くことです。

かなり大変だと思いますが、これを絶対やりましょう。
自身で授業で重要と思われる箇所の問題を作成し、自分でレポートを作ってください。

重要なのは、”手書き”です。
これで頑張った感をアピールしましょう。

今回の期末テストであなたの点数は良くないものですよね?

それを実は、“何かしらのアクシデントによりテスト自体はできなかった”と思わせるようなレポートを書きましょう。

そこまで教授に思わせるようなレポートを提出できたら、もう勝負は8割方勝てるでしょう。

さあ、レポートが準備できたら、いざ出陣です!

期末テストの話は絶対にするな

教授に会ったら、当たり前ですが、失礼のないような服装及び態度でコミュニケーションを取りましょう。
スウェット等で教授に会ってはいけません。

この時、最初に期末テストの話題は絶対にしてはいけません!

メールで約束した通りのコミュニケーションを取ってください。
というのも、最初に期末テストの話題を自分から行うと、結局期末テストの評価を変えてくれと頼みに来た学生と思われるからです。

もし教授から期末テストの話題を出されたのなら、その限りではありません。
教授から「期末試験はどうでしたか?」等の質問が来た場合には、すかさず

”少し体調が悪くて、ちゃんとできたか心配です。
ところで早速ですが、この問題について質問させてください。”

のような受け答えをしてください。”

これにより、”期末試験時は本来の実力が出せなかった”ことを予めインプットできます。
私の経験上、やはり期末テスト後なので、2人に1人ぐらいは、教授から期末テストの話題を出してきます。

初めはメールの通り、自身で作成した回答で分からないところを素直に聞きましょう。
そこで教授が様々な回答をしてくれると思うので、本当に疑問点が解消されるまで、質問をたくさんしましょう。

ここで少し打ち解けたところで、教授の研究内容につき、少し質問してみましょう。
教授の研究内容について、興味を持っている学生を演じてください。
ただこれは質問というよりも、賛同するような形で意見を言いましょう。

教授の最新の論文を2つぐらい読んでから質問することが望ましいです。
ただこれはやり過ぎは要注意です。

教授は何十年の間、自身の研究や学説を正しいと世間に証明するために、研究活動に取り組んでいます。
なかには家庭を顧みず、研究に邁進している教授もいるでしょう。

教授という人種は、生涯を自身の研究活動に費やしている方が多いです。
従って、深く理解していない状態での質問は、教授の地雷を踏んでしまうこともあるので、表層的な質問に留めましょう。

大方、教授への質問が終わったら、最後に課題レポートを提出しましょう。
レポートを提出するのは、最後の最後で、本当に帰り際です。

最後に、

”少しだけ期末テストの自信がなかったので、意味があるかどうかは分かりませんが、自身で全授業のレポートを書いてきたので、よかったら見ていただけると幸いです”

と言ってレポートを教授の机において帰りましょう。

これで提出できたら、勝ち目が高いです。
というのも、筆者の経験上、絶対にこのような期末試験後に加点するようなレポートを受け付ける教授は、だいたい30%です。頑なに受け取らない教授の方が多いです。

本記事の前編で留年回避率が30%程度とお答えしたのは、このレポートを受け取ってくれる教授の確率を指します。
むしろ受け取ってくれたら、ほとんど勝ったようなものでしょう。

番外編その1:進級制度を変えろ

番外編では、筆者は失敗しましたが、一応他にも留年を回避する方法があることを紹介します。
1つ目は、“進級制度を変えろ”です。

そもそも、自分がいまの進級制度上、進級できないなら、そもそもの進級条件を変えてしまう方法です。

これは、教授の説得より、何十倍も難しいので非常にハードルが高いです。
しかし、もし友達の親が学長や学部長であるって方がいるなら、やる価値はあるかもしれません。

あなたは自身の学校の進級制度を確認しましたか?
どの大学もそうですか、その進級制度は学則に基づいています。
学則が憲法で、進級制度が法律のようなものです。

ではその学則は誰が決めているか知っていますか?

これは学校によって少し違いますが、理事会や大学の委員会である場合が多いです。

では理事会や、大学の委員会で権力を握っているのは誰か分かりますか?

これも大学によってまちまちですが、理事長、副理事長、学長、副学長、又は学部長の誰かが高い権力を握っているパターンが多いです。

進級制度の場合は、各学部によって進級条件が違うと思いますので、学部長が変更権限を持っている場合もよくあります。
ちなみに筆者の大学では当時、学部長が進級制度の変更権限を握ってたかと思います。

もしあなたが本気で進級制度を変える気概があるのなら、自身の学部の進級制度の変更権限を握っている人物を調べましょう。
そしてその人物にアポイントを取り、進級制度が変えられないか挑戦してみてください。

これに挑戦する時は、なぜ進級制度を変える必要があるのか?をロジカルに説明できるきちんとした準備が必要です。
ただし、繰り返しますが成功率はめちゃくちゃ低いです。

番外編その2:まだ間に合う?!休学に変更する

2つ目は、そもそも留年ではなく、休学していたことにする方法です。

これはどちらにせよ、進級はできないので、本質的な解決にはなりません。
”単位を落として留年した”という事実を消したい方には、やる価値が少しだけあるかもしれません。

筆者の場合は、次に留年したら、在学期間の関係上、強制退学ということが決まっていました。
しかし休学であれば在学期間を延長できるという制度があったので、この方法を模索した次第です。

ただ筆者はこの方法も失敗しています。
というのも申請期限がとうに過ぎていたからです。
筆者の大学では、秋学期が始まったタイミングで、申請しなければ休学扱いにはできなかったのです。

なので春学期の期末テストで留年確定した方には、有効かもしれませんね。
この申請のタイミングも各大学によって様々に違うので、自身の大学の休学制度を改めて確認することをお勧めします。

おわりに

これで留年を回避する方法は以上となります。如何でしたか?期末テスト後に留年を回避する事は、非常に難しい事はお分かりいただけたかと思います。

ここまでしても、留年回避成功率は30%です。

当たり前ですが一番良い留年回避方法は、“良いノートや参考書で、しっかり事前に勉強して、テストの点数を取る”ことです。

あなたが留年しないことを切に願います。